載りました^^ 以前【スロウ】という雑誌の斉藤ヒロトさんが取材してくださった、ヤックルの記事…
可愛いイラストと共に掲載していただきました^^
スロウさん、斉藤ヒロトさん、この度はどうもありがとうございました^^
このスロウは、道内限定販売で、コンビニなどに置かれている雑誌なのですが、毎回北海道での自分流の暮らしを楽しまれている方々の御紹介など、綺麗な写真とともに掲載されています。 どんどん北海道に嵌ります^^
詳しくはこちらまで^^
http://www.n-slow.com/index.html
ワガハイはヤギである 名前はヤックル。 聞き取り 絵 斉藤ヒロト
おいらヤックル。 この家にいるヤギだ。
雪をみるのはたぶん3回目だから、きっと3歳。 先週サンタの衣装を着せてもらったから、もう2、3日もすればオショーガツというのものが始まるみたい。 だんだん寒くなってきたし、そろそろ樹氷が見えるころかも。
実はおいら、ここに来る前にトーサンの仕事かばんの中にまぎれてたんだって。
たしか生後40日ぐらいの話。トーサンってのはうちのファミリーのボス。 いつもニコニコしていて、体型もひょろひょろのくせに強いんだ。 もう半端なく。トーサンの手にかかればおいらも赤子同然さ。
そのトーサンが、ある日ウシ屋さん(酪農家)のところで爪きりの仕事していたんだ。
そのウシ屋さんってのが、おいらの生まれた場所でさ、トーサンが仕事している間にちゃっかりかばんの中にもぐり込んだってわけさ。 何でもぐり込んだのか? そんなの覚えちゃいないよ。 ただ、チビのころから行動力だけはあったんだよな。
ま、それで、トーサンがちょうどその時、ヤギが欲しくて探していた最中だったもんだから、「これはぜひ」って話しになって、運よくこの家に来ることになったんだ。 ちなみに後ろにいるコダマとヒビキはおいらがこの家に来た2日後にやってきたんだ。
ま、そんなことはいいや。 とにかく、うちはファミリーが多すぎるんだ。 名前を覚えるだけで半年かかるぞ。 いや本当、冗談抜きでさ。
数えてみようか。 いくぞ、まずヤギが3匹だろ。 ウマが4。 イヌが9。 猫が11。 ニンゲンが4にポニーが1。 ほら、計算してみな。 合計でなんぼになった? 31? 32?だいたいそのくらいか。
うん、それ全部家族なんだ。
ヒビキ、コダマ、ダイズ、ハース、ギネス、レイラ、ビンゴ、リョク、ゾロ、ジジ、フィン、トーサン、カーサン……呼び始めたらきりないな。 中にはジャン・バル・ジャンなんて名前のもいるんだぜ。 よく全部名前つけたよな。 感動しちゃうよ。本当に。 これだけいりゃあ名前全部覚えるのも時間掛かるわな。
カチク?ペット?なんだいそりゃ。そんなファミリーの名前は聞いたことないな。 何? 飼い方の問題だって? どっちにしても知らねよ。 うちにいるのはみんな家族だからな。だれも家族を無理に働かせたり、とって食ったりなんかしないだろう。
ほら、あそこに城がみえるだろう。ま、城といっても、たぶんトーサンがドラム缶とか木のハシゴとか廃材なんかを使って作ったもんなんだけど、おいらのお気に入りの場所なんだ。この上がすごく落ち着くのさ。
昔から高いところに上がるのがすごい好きだったんだ。 本当に。 チビのころはよく車のボンネットの上にのったぜ。 そして踊ったんだ。 ズンカカカン、ズンカカカン、って。 もう気持ちよかったな。忘れらんないね。
…今やったら、車ぶっ壊しちゃうかもな。 ああ、城の話だった。 自慢するわけじゃないけど、ここからの眺めは最高なんだ。 冗談抜きで。 「静なのがとりえです」みたいな、のんびりした場所に見えるかもしれないけど、それは間違い。 変わってないようで毎日変わっている。
ここの上に立って周りを眺めていると、はっきりわかるんだ。 春もイ夏も秋も冬も、四季をハッキリ感じられる。 これってゼイタクなことだと思うんだ。 本当に。 秋になると目の前のカラマツ林が一瞬だけ黄金色に染まるんだ。 その林の中をウマたちが嬉しそうに駆けるんだ。
それを見た時は、おいらもウマに生まれときゃよかったなって思ったよ。
☆自分もこの景色が大好きです~~~^^
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無断で転載しないで下さいネ^^
ヤックルが来た日…
実家のお父さんが、粉ミルク一杯持たせて送り出してくれました…
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